僕が東京に初めて来たのは、早稲田大学を受験しにきたときだった。
新大阪から新幹線で品川で降りて、高田馬場を目指した。
あの時、そんなに奇異な街に映らなかったのは、田舎から大阪に出て、都会を
見たからだか、東京のほんの切れ端しか見なかったからだろうか。
その後吉祥寺に6年住んで、すっかり田舎もんのなりは影をひそめてしまった。
とにかく、そうして東京になれていって、今年で東京生活が9年になった。
来年はちょうど10年目、節目だ。
それでもまだこれからいろいろと変わっていくだろうし、
どうも変わらなくてはならないようで、当然ともいうべきプレッシャーが
ツンツンしてきて、どうもいかんともしがたい…
東京に住んで、東京の一片をのぞき見て、東京の真ん中で仕事して、
東京のどっかで人と会って。。。
そんな東京を見せてくれるんじゃないかと。
「
空気人形」
こんな東京にも明日、北海道から夢と希望を詰め込んだ小汚いカバンをしょって
医者の卵が泊まりに来ますよ。そんなやついたら会ってみてやろうというやつが
いましたら石神井までお越しくださいませ。